[安来]やすぎYEGまつり 笑門来人~みんなで繋ぐ笑顔の輪~

安来商工会議所青年部(安来YEG)は、地域に笑顔を届けることを目的に交流事業「やすぎYEGまつり 笑門来人~みんなで繋ぐ笑顔の輪~」を今年度初開催しました。

事業実施の背景と目的

安来YEGは昨年創立35周年を迎え、40周年に向けて新たな歩みを始めております。
振り返ってみると創立30周年を迎えた平成30年に、<地域に明かりを灯そう>と創立35周年を集大成とする5ヵ年計画で企画・実施したイルミネーション事業は、2020年4月に発出された新型コロナウィルス感染症を原因とする緊急事態宣言により、当初の計画を大幅に縮小することを余儀なくされた。その上、昨年5月の5類移行まで青年部活動自体をも大きく制限されることになった。

年度当初から制限なく事業が行えることとなった2024年。改めて安来YEGとして貢献できることは何か考えたときに、『世代を超え地域住民が集まり交流を深めることで「笑顔の輪を広げること」を目的に、地元の特産品の紹介や様々な体験活動を通じて地域の魅力を再発見してもらいたい』を活動の目的を設定。

実行委員会の設置

しかし懸念されたのは、コロナ禍に入った当初は全て中止となっていたイベント・行事などが少しずつ再開され、またごくわずかではあるがこれまでになかったイベントも他団体(企業・自治会)等で実施され始めていた。
「イベントなんて誰がやっても同じ」
来場者にそのように感じられないため、また、前述の思いを達成するためコンテンツの重要性を掲げ、通常の委員会組織とは別に、会長を実行委員長とし全会員をメンバーとする実行委員会を設置。
全会員が一致協力して事業に取り組める環境づくりに努めた。

事業内容

ステージイベント

  • やすぎものしり王決定戦(*注1)
  • 島根スサノオマジックオフィシャルチアパフォーマンスグループ アクア☆マジック
  • 紙芝居アーティスト よしと
  • 安来市ふるさと応援隊 みる香(ものまねタレント)とヨーコ(芸人)

屋外イベント

  • どじょうすくい体験(*注2)
  • 屋台村(*注3)
  • 大抽選会

屋内イベント

  • ワークショップを中心としたマルシェ(*注3)
  • 安来まちゼミプチマルシェ(*注3)

(*注1)[やすぎものしり王決定戦]
安来市は古事記や出雲国風土記にも記載のある歴史深いまちです。それ故、多くの偉人を輩出しているものの、若い世代を中心にその認知が進んでいる状況にはない。
クイズ形式にしたことでより多くの方に気軽に、そして安来に因んだ豪華景品を用意したことで真剣に考え、内容を知って(覚えて)いただける場となった。

(*注2)[どじょうすくい体験]
主に子どもの参加者の健全な競争心を育むために、また年齢を問わず結果の共有からコミュニケーションや関係構築を促す為に、すくった重量を競う年代別のコンテスト形式として実施。上位者を受付テント前に掲示した。ポイでのどじょうすくいは意外と難しく、参加者たちは狙いを定め真剣に挑戦していた。
このような経験は、既に到来しつつある“AI社会”において、人の心の健全な成長への懸念を解消し得るリアルな体験として、非常に価値があると考えています。この経験が安来ならではの思い出として、子どもたちの郷土愛を育む一端になることを信じています。
※補足説明=安来節(やすぎぶし)は、島根県安来市で発達した日本の民謡。この歌に合わせて踊るのが「どじょうすくい」である。この言葉と屋台の金魚すくいをかけたもので実施。なお、安来市はどじょうの生産量全国第2位である。

(*注3)[安来まちゼミプチマルシェ][屋台村][マルシェ]
『自分(の子たち)が、この住み慣れた安来で自宅から通うことができて、働けるとこがないかな』
事実、高等学校卒業者の県内就職希望率は年々高くなっているものの、一方で県外就職率は高止まりしております(出典:島根労働局プレスリリース資料)。県外就職が高いまま推移しているのは、地元の企業を知らないからが原因の一つと考えている。先述の言葉も地元高校生たちから異口同音に聞いた言葉である。
ご当地において名が知れているのは、「プロテリアル(旧日立金属)」とその名を冠した関連企業だけであり、その他の優良企業があることが知られていない。
この機会に(小さいうちから)地元の企業を知り、頭の片隅においていただくことで、その選択を迫られたときに思い出していただけるよう、買い物だけでなく体験など様々なふれあいの場を提供。
なお、屋台村やマルシェの出店者は、市内事業者を主に圏域の事業者に絞り、青年部会員が直接出店依頼をした。
それに加え、日常での消費活動において地元店を知り、継続して利用してもらえるように親会の重点施策である「まちゼミ」事業ともタイアップして実施した。

まとめ

数字及び外部交流効果面

イベント当日は新安来市発足20周年記念式典も市内別会場で行われていた。ご多分に漏れず、当市も発足当時から人口は1万人減、率にして20%強減少しており、その対策は喫緊の課題ではあるが、このイベントにおいて交流人口を拡大させることの可能性も見いだせた。
遠方では千葉県から来場者もいるなど、市外からの人も呼び込め、本イベントを楽しみにする人で開場前から人混みも生まれ、地域が盛り上がるイベントとなった。
なお、来場者数は1,500人(日本観光協会方式(ガイドライン方式)にて算出)であった。

金銭面

事業実施にあたり、親会のほぼ全ての常議員や議員から賛同いただき多くの協賛金を得られ、かつ親会の事業を協業させることにより、単会会計からは非常に少ない持ち出しで実施する事ができた。

内部交流面

本事業実施後に新たに2名が入会。会社や家族に対し、青年部活動に参加する後押しになったとのこと。
また、「まちゼミ」事業に青年部会員から新たに参画者が増え、ビジネスのスキルアップと事業者間交流が生まれるきっかけとなった。

あとがき

5年後がどのような年になるのかさえ時代の変化を予測するのは困難ですし、人口減少は一単会では変えられない大きな流れです。それでも未来は今から始まります。そして、それは私たち自身の手で創る事が出来ると信じています。地域の明るい未来は次代への先導者たる我々青年経済人と、この地域に根付く方々と共に実現されることが出来ると確信しております。

安来YEGは、今後も豊かな郷土を築くために創意と工夫 勇気と情熱を傾け邁進してまいります。

単会情報

単会名
安来YEG
主催者名
安来
事業ジャンル
ビジネス・交流
事業名称
やすぎYEGまつり 笑門来人~みんなで繋ぐ笑顔の輪~
開催日時
令和6年9月15日(日)10:00~16:00
開催場所

安来商工会議所会館周辺

詳細URL
https://yegyasugi.wixsite.com/yyeg/yegfes
単会会員数
(事業開催時)
27人
事業参加会員数
25人
参加率
92.59%

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