「第11回わったー那覇めしグランプリ決定戦」は、那覇商工会議所青年部が主催するイベントで、2012年の創設以来、那覇市の新たな食文化の創出と地域経済の活性化を目的に毎年開催されています。このイベントは、地元那覇市内の飲食店が自慢のオリジナルメニューを競い合う食の祭典であり、来場者が直接グランプリを選出する参加型イベントです。
第11回大会の主な目的は、地元食材の消費促進と飲食店の創造性を刺激することにより、新しい名物料理を創出し、それを通じて那覇市の食文化の魅力を再発見・再評価することです。また、このイベントは地元経済に対する直接的な貢献だけでなく、飲食業界への新しい動機付けと若手起業家の育成の場としても機能することを目的の一つとしました。
イベントの内容として、奥武山公園の特設会場にて、20店舗以上の飲食店が参加し、それぞれが特別に開発した創作料理を提供しました。参加店舗は、通常のメニューから一歩進んだユニークな料理を創出し、来場者の投票によってその年のグランプリが選出されました。このプロセスは、参加者にとって新しい味覚の発見という体験価値を提供すると同時に、出店者にとっては自店の料理とサービスを広く宣伝する絶好の機会をもたらしました。
さらに、イベントは食だけに留まらず、文化的側面も重視しました。地元の伝統芸能やアーティストによるパフォーマンスを取り入れることで、食文化と地域文化が融合した総合的なエンターテインメントを提供。これにより、地域の伝統と革新が調和したイベントとして、参加者に新たな発見と楽しい体験を提供することができました。
またこのイベントは社会的な側面も重視しており、クラウドファンディングで集めた寄付金で、子供たちに食事チケットを提供する「こども食堂 in 那覇めしグランプリ」を実行するなど、地域貢献活動にも力を入れました。この企画に関しては、地域において子供の貧困問題に取り組んでいる那覇市社会福祉協議会と連携し、104万円相当の食事チケットを地域の子供たちに配布することができました。このように、わったー那覇めしグランプリは単なる食の祭典ではなく、地域全体を巻き込んだ社会的なイベントとしての位置付けを確立しており、地域社会に対してYEGの結束と協力の形を示すことができたと思います。
一方で、わったー那覇めしグランプリは様々な課題を抱えています。例えば、那覇市民および来訪観光客への認知向上、開催にかかる人的・経済的負担、出店料の高騰と出店メニューのファストフード化等、YEG単体としての努力のみでは解決できない課題について、那覇市行政と共有し、地域に対してより大きなインパクトを与えるイベントに成長させるため、「わったー那覇めしグランプリ関する要望書」をまとめ、那覇市長に手交しました。
このように多面的なアプローチで地域社会との結びつきを強化しつつ、那覇市の食文化と経済の両方に貢献することを目的とした「わったー那覇めしグランプリ決定戦」は、日本YEG大賞の受賞に相応しいプロジェクトであると自負しております。
イベント概要データ
総動員数:約40,000人
総事業費:3,156万円
こども食堂への寄付額:104万円(寄付者94名/205口)
単会情報
- 単会名
- 那覇YEG
- 主催者名
- 那覇商工会議所青年部
- 事業ジャンル
- 地域貢献
- 事業名称
- 第11回わったー那覇めしグランプリ決定戦
- 開催日時
- 令和6年3月9日(土)~3月10日(日)
- 開催場所
奥武山公園 補助競技場(沖縄県那覇市)
- 詳細URL
- https://nahameshi.okinawa/
- 単会会員数
(事業開催時) - 164人
- 事業参加会員数
- 61人
- 参加率
- 37%