鳥取商工会議所青年部(鳥取YEG)は、令和5年度に創立45周年を迎え、新たなる鳥取の未来を創造するビジョン「CIVIC PRIDE-シビック・プライド-」鳥取愛と誇りを胸に日本唯一の賑わいをつくると掲げ活動を歩み始めました。
会員数も200名を超えた今、創立50周年に向けて鳥取YEGのベクトルを統一し、鳥取にしかない地域の資源を活かし、地域と共に賑わいを創出すること、何より会員が鳥取愛と誇りを持った活動を目指すことが目的となります。
鳥取YEGとして長年鳥取城の早期復元と、お城を中心とした地域活性化を目指し活動を行ってきました。平成13年に第2回の鳥取三十二万石お城まつりに参画し、過去には行政、地域住民を巻き込んだ事業も多く行って参りました。
その中で、令和3年度に鳥取城跡の整備三階櫓復元に向けての政策提言書を鳥取県、市に提出した事で、深澤鳥取市長も三階櫓の早期実現を公言いたしました。
鳥取YEGは令和5年度に鳥取お城委員会を新たに設置し、市民の長年の想いをより一層高めると共に、鳥取城に興味の無い方への気運の高まりを醸成するために3つの事業を展開しました。
『鳥取城跡おそうじ隊』令和6年6月1日(土)
鳥取城跡は国の重要史跡として鳥取市のシンボルであり、私たちの地域遺産です。しかし、日々の風雨や老朽化が進行し、維持・修繕の必要性が高まっています。そこで私たちは地域住民と協力して鳥取城跡の保全ボランティア活動を展開し、文化遺産を未来へ引き継ぎます。
この活動により、参加者は地域愛や歴史・文化への理解を深めるとともに社会貢献の意識を高め、シビック・プライドを育むことが期待されます。そしてそれは、三階櫓の早期実現に向けての気運向上にもつながると考えます。この取り組みが継続的に行われ市民に広がることで、地域観光の活性化にも貢献します。
概要内容
- 清掃活動の前1時間程度座学(鳥取市教育委員会事務局文化財課)
- 久松山・鳥取城跡周辺の清掃・整備活動
- 参加者:高校生のボランティアスタッフ中心に外部参加者169名
『お堀の水ぜんぶ抜く大作戦』令和6年7月29日(月)
鳥取城跡は県外観光客からの知名度が低く、地元の方も訪れることが少ないのが現状です。その為、三階櫓の早期実現と誘客促進に向けた起爆剤となるイベントを実施します。組織内では会員の意識向上を図り、復元への思いを共有。鳥取城跡の価値を広く発信することで、全国から観光客を誘致し地域の活性化に貢献します。また高校生ボランティアにも参加いただき、次世代を担う若者のシビック・プライドの醸成にも繋げます。
テレビ東京のバラエティー番組「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」を誘致し、鳥取城跡のお堀をロケ地としテレビ出演。
概要
- 主催:鳥取YEG、協力:鳥取市観光・ジオパーク推進課、鳥取県立鳥取西高等学校
- 収録日:令和6年7月29日(月)
- 放送日:令和6年9月22日(日)
※地元テレビ局日本海テレビにて令和6年10月12日(土)再放送
現在もTVerで配信中 - 放送内容:2時間30分の特番であり、全国4ヵ所のロケ地の内の1つとして放映
作業詳細
- 作業時間:3時間
- 作業内容:お堀の水を抜いて、生物の捕獲・保護を行う
- 人員:YEG会員・その家族、高校生をボランティアとして招集
- 出演者:田中直樹、水森かおり、ぱーてぃーちゃん信子 他
放送後
- 鳥取三十二万石お城まつりのYEGブースにて番組の映像を流し、来場者に広くPRを行いました。
『鳥取三十二万石お城まつり YEGブース&奴隊』令和6年9月28日(土)、29日(日)
鳥取三十二万石お城まつりは鳥取城の復元に向けた意識の高揚と、文化、観光振興を目的に開催されており、今年で第25回を迎えます。鳥取YEGは第2回より参画しており歴史を共にして参りました。同祭りに主体的に携わる事により、市民に対し鳥取城跡への興味、関心の喚起を行い、その先の三階櫓復元に寄与できるものと考えます。
概要
【時代行列】令和6年9月28日(土)
- 戦国時代に因んだ時代行列の中で、鳥取YEGは赤塗りの化粧をして舞を披露する奴隊を担当。
- 鳥取駅構内、商店街などの中心市街地で奴踊りを披露。特に駅構内では多くの観客が訪れ、外国人観光客の写真撮影に応じるなど賑わい創出の一助となりました。
【YEGブース】令和6年9月29日(日)
- 鳥取城跡一帯を巡るスタンプラリー、クイズラリー
- スタンプラリーは鳥取城跡内に4ヵ所あるスタンプを重ね押しすることで、復元した三階櫓ができあがる内容としました。
- こども縁日…鳥取城に因んだ縁日を企画
- 手裏剣の的当て
- 蝶々の折り紙(※蝶々は池田藩家紋)
- 亀趺(カメ)付きのお菓子釣り(※亀趺は池田藩ゆかりの空想上の生物)
*YEGブースについては鳥取大学生と一緒に企画、運営
YEGブースでは600名を超える来場者が鳥取城跡をスタンプ・クイズラリーで周回くださり、縁日をお楽しみいただきました。来場者はイベント参加により鳥取城の魅力を知り、また楽しい思い出を作ってもらうことでシビック・プライドの醸成に繋がったと考えます。
今後の展望
かつて鳥取城はまちの中心であり、ランドマークであったはずです。一度は失われつつあったその機能ですが、今着実に鳥取城三階櫓の復元と、賑わいの創出に向けた歩みが加速しています。本年度の事業の他に『城跡エリアライトアップ実証実験』などの事業や子どもたちのシビック・プライド、地元愛を育むために地元の小学校と協力して課外授業も実施しています。また鳥取三十二万石お城まつり実行委員会には委員として企画に携わっており、実行委員会に関わる行政、学生、観光協会とは協力関係を構築しております。これらの活動を継続発展させ、城跡エリアが今後も観光客で賑わうことと市民からも愛される観光資源になるように邁進していきます。また鳥取駅前の再開発も予定されている中で、鳥取城跡と一体となるまち創りを目指し、今後も活動していきたいです。
単会情報
- 単会名
- 鳥取YEG
- 主催者名
- 鳥取商工会議所青年部
- 事業ジャンル
- 地域貢献
- 事業名称
- 鳥取城復元に向けた城跡エリア事業
- 開催日時
- 『鳥取城跡おそうじ隊』令和6年6月1日(土)&
『お堀の水ぜんぶ抜く大作戦』令和6年7月29日(月)&
『鳥取三十二万石お城まつり YEGブース&奴隊』令和6年9月28日(土)、29日(日)
- 開催場所
鳥取城跡周辺
- 詳細URL
- https://www.t-yeg.jp/yeg_report/1169/
- 単会会員数
(事業開催時) - 207人
- 事業参加会員数
- 148人
- 参加率
- 71.49%