[太田]『日本病からの脱出』~日本経済の好循環を考える~

本事業の目的は、30年以上にわたる日本経済の停滞を深く理解し、その日本経済を支える中小企業の一代表として改善に向けた意識改革を促すことです。第一生命経済研究所の首席エコノミストである永濱利廣先生を講師にお招きし、先進国との経済比較を通じて現状を解説いただくことで、参加者が地域経済と自社の成長にどのように貢献できるか認識し、地域経済の発展に向けた積極的な姿勢を引き出す例会とすべく開催いたしました。

  1. 新規性
    • 日頃から地域経済の活性や企業の課題についてはメンバー間で議論しているところでありますが、日本が世界の中の一つの国としてどういう位置にいるのか、またそこで何が課題となっているのか、様々な統計資料をエビデンスとし、日本そして私たちの置かれている状況を新たな視点で見ることができました。
    • 地域活性のために世界からの視点で日本また自分自身を見直す事業はこれまで単会では開催されておりませんでした。また、斬新な例会内容にとどまらず、委員会の目的である日本の経済をひもとき、積極的に行動できる青年経済人を増やすために、YEGメンバー以外にも視野を広げ、同エリアの商工会青年部、青年会議所にも声をかけ、参加していただきました。
    • 日本経済の発展に資する地域経済の成長という共通の目標が、地域経済を支える青年経済人同士の共感と信頼を育み、新たな経営者としての自覚と行動を地域に広げることができました。また、YEGがどのような想いでどのような活動をしているのかを、他団体にご理解いただく良い機会ともなりました。YEGの活動として、地域経済の課題に対する積極的な取り組みを示すことができ、地域におけるYEGの認知度と存在価値の向上につなげることができました。
  2. 創意工夫
    • 冒頭の導入映像では「日本病」を擬人化することで、参加者の興味を引き、それを打破する例会とすべく講師の鮮烈な入場を設えました。講演の冒頭には、「日本病に陥っているか?」という二択クイズを取り入れ、自分自身の「日本病」の深度を感じてもらうことで当事者意識を持った例会となりました。そして講演内容を更に印象づけるため、最後に講演レビューとしての振り返り映像を流しました。参加者に、日本経済の問題を自身の課題としても捉え、より深く学べる環境を提供できたと感じます。
    • 永濱先生の著書「日本病」を委員会メンバーと考察し、意見を出し合いながら事業名や講演会の形式などを構築していきました。日本経済の長期的な停滞要因とその打開策を探る講演を、参加者が受け身とならないよう工夫し、現状打破に向けた新たな視点や気付きを得ていただくため協議を重ねました。一般的に難しい印象のある経済がテーマでしたので、参加者に身近でわかりやすい解説を永濱先生に依頼し、より深く関心の持てる雰囲気づくりや演出など、細部にわたって内容・設え共に追及しました。
  3. 時代との適合性
    • 日本は人口減少や少子高齢化、都市部への人口集中、物価高、賃金引上げなど様々な課題を抱えております。これらの課題は、中小企業である私たちにも直結する問題です。日本が抱える問題を認識し、一人一人がどう行動すべきか、多くの青年経済人が必要としている内容であり、その解決の一途とする例会とすることができたと感じています。
    • 永濱先生からの様々な資料により、日本の課題はメディアで報道されているような内容とは実は違う側面、また違う解決策を持っていることを教えていただき、これからの政府の動向を注視する際に、また各企業がこれからどのような方向を向くべきか、必要な最新の知識を得ることができました。
  4. 自己研鑽・組織力強化
    • 先進国との経済比較を通じて現状を解説いただくことで、地域経済と自社の成長にどのように貢献できるかを学ぶ機会とすることができ、参加者に経営者としての資質向上と地域経済の発展に向けた積極的な姿勢を引き出すことができました。
    • 質疑応答や意見交換を通じて、参加者間での交流を図り、共通の経済課題を共有する機会を提供することができました。それにより、今後より有意義なネットワーキングを構築することが出来ると共に、中小企業の一代表としての自覚と行動の契機とすることにつなげることができたと感じています。

単会情報

単会名
太田YEG
主催者名
太田商工会議所青年部
事業ジャンル
自己研鑽
事業名称
『日本病からの脱出』~日本経済の好循環を考える~
開催日時
令和6年9月20日(金)19:00~
開催場所

太田商工会議所3F大ホール

詳細URL
https://drive.google.com/file/d/1P56T6eA0wNGqG6rbUxSLh38QXdT-9tFO/view?usp=sharing
単会会員数
(事業開催時)
200人
事業参加会員数
94人
参加率
47%

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