富士YEGは「まちづくりは人づくりから」という理念のもと、平成19年からキャリア教育の推進に努めてきました。令和4年度には、富士YEGの30周年記念事業として「集まれ!Fuji歌うまキッズ!みんなのうたコンサート」を主催し、その後継事業として「富士山うたONEグランプリ」を開催しています。このコンテストは、富士市で最も歌の上手な小中学生を決めるものです。
3回目となる今年度の「富士山うたONEグランプリ」では、富士市が目指す教育の理念に基づき、以下の3つの力を育むことを目的としました。
- 「学んだことを人生や社会に生かそうとする力」
- 「実際の社会や生活で生きて働く力」
- 「未知の状況にも対応できる力」
令和6年度には、富士YEGと市との連携を活かし、市内の小中学生に向けて19,000枚のチラシを配布しました。富士市のまちづくりセンターや市管轄の施設、YEGメンバーの店舗、地域の店舗にチラシを置き、地元タウン誌やYahooニュースなどでPR活動を展開。結果として、小学校低学年、高学年、中学生から80名が一次審査に応募し、動画審査を経て24名が最終審査に進みました。
今年度の新たな試みとして、「Action」「Thinking」「Teamwork」をテーマにした全3回の合同練習会を開催。25年の歴史を持つ「富士市民ミュージカル」の歌唱指導者や元宝塚歌劇団OGを講師として迎え、プロの指導を受けながら、子どもたちは驚くべき成長を遂げました。練習を重ねるごとに、パフォーマンスの質が向上し、当日の演技には審査員も驚かされました。
また、個人の歌唱中には他の出場者が応援する斬新なスタイルを採用し、エンディングでは保護者への感謝の気持ちを込めて全員で1曲を披露し、チームワークを深めました。通常、順位を競うコンテストでは、出場者に練習の機会が与えられることは少なく、ライバル関係が中心となりがちです。しかし、今年度の「富士山うたONEグランプリ」では、異なる学校に通う子どもたちが互いに応援し合いながら成長できる環境を創り出すことができたと感じています。
参加者の保護者からは、「好きなことに一生懸命取り組む子供の姿は輝いていて感動で涙した」「親子共に貴重な体験をさせていただいた」「本気で音と向き合えた」といった声が寄せられ、また観覧者からも「感動した」「来年はぜひ参加させたい」といったポジティブな感想を多数いただきました。このように、子どもたちだけでなく、保護者やYEGメンバーも共に成長できる貴重な機会になったのではないかと思います。
今回の「富士山うたONEグランプリ」は、特別な道具も必要なく、参加者の声だけで誰でもチャレンジできるイベントです。子どもたちの人間力を引き出す取り組みとして、今回初めてエントリーさせていただきました。ぜひ皆さんに知っていただき、他の単会でも応用していただければ幸いです。
単会情報
- 単会名
- 富士YEG
- 主催者名
- 富士商工会議所青年部
- 事業ジャンル
- 地域貢献
- 事業名称
- 富士山うたONEグランプリ
- 開催日時
- 令和6年8月8日(木)、8月10日(日)、8月24日(土)、9月1日(日)
- 開催場所
富士市交流プラザ、富士商工会議所
- 詳細URL
- https://lp-promo.com/lp/fujiuta2024-2/
- 単会会員数
(事業開催時) - 155人
- 事業参加会員数
- 55人
- 参加率
- 35%