［平塚］平塚YEG ビジネスEXPO 2024

1．事業の目的、概要

“YEGの、YEGによる、YEGのための、YEGだからこそできる、ビジネスマッチングイベント”
― これが、この「平塚YEGビジネスEXPO2024」です。
本事業は、①出店資格者をYEGメンバー（OBOG含む）に限り、②平塚以外の単会からも出店者を募りました。
①により、「YEG」という信頼できる共通項ある者同士で安心してビジネス交流をすることができ、さらに、YEGに入会、所属することのメリット、魅力を感じられ、ひいては会員拡大において有効なツールになります。なお、本事業は出店者をYEG関係者に限定しましたが、来場者は無限定としたので、誰でもこのEXPOを見ることができました（場所も、平塚市街の中心地で多くの市民が訪れやすい場所でした）ので、より多くの人にYEGの魅力を伝えることを目指しました。
また、YEGには、「YEG」という共通項で1つの自治体に留まらない、都道府県、ブロック、日本全国という、広大な地域にかけてたくさんの青年経済人と繋がれる、人脈を築けるメリット、魅力があります。そこで、②多くの平塚以外の単会メンバーに出店者してもらうことにより、そういったYEGの魅力を最大限に活かすことを目指しました。
結果として、本EXPOには59ものYEGメンバーが出店し、しかもその内18社（全体の約30％）は他単会から出店したいただくことができました。なお、この他単会からの18社の内訳は、以下のとおりです。

• 神奈川県連：厚木4社、小田原箱根2社、茅ケ崎1社、藤沢1社、大和1社、鎌倉1社、横浜1社、
• 千葉県連：柏1社、茂原2社
• 埼玉県連：狭山3社
• 群馬県連：富岡1社

また、本事業は親会である平塚商工会議所のイベント内の遊休スペースや機材を最大限活用して行った結果、通常の定例会並みの低予算（出店料1ブース5,500円、事業予算8万円弱）で実現することができました。コストをかけずにこのような一大イベントを開催するという点でも、本件は大変学びとなりました。

2．開催のきっかけ

今回のようなビジネスマッチングイベントを平塚YEGで開催することは初めての試みであり、交流・研鑽・渉外活動を通じ、ビジネスリーダーとして新しい創造へ挑戦することで、地域経済の活性化及び自身のビジネスにつながるイベントを開催することができました。
企画に先立っては、次年度の全国大会主管地でもある群馬県連伊勢崎YEGが主催されていた「WORK WORKフェス2022」や、日本YEG主催のビジネスEXPO等に伺いました。そういった他地域でのイベントを現地視察した経験から、「普段のYEG活動では見ることのできない仕事内容を生で見る機会を創出することで、お互いの仕事を理解し、新たなビジネスチャンスにつなげたい」さらには「そうすることでこの平塚市を新たなビジネスが生まれる街にしたい」という強い想いが生まれたのです。それが、本事業を企画開催するきっかけ、動機になりました。

3．内容詳細

1. 企業等出店ブース、キッチンカーによる販売・展示
   平塚YEG会員及びOBOGが出店し、商品・サービスの販売を実施。このようなイベントで出店経験のない方も含め、新たなチャレンジとして出店しました。
   他単会YEGメンバーに対しても県連事業や関青連事業に積極的に参加しPRした結果、18事業者に出店いただきました。当日はもちろんのこと、開催にあたっての打ち合わせ時など、新たな出会いによる人脈形成を創出することができました。
2. YEGメンバーを中心としたステージイベント
   ステージを設置し、平塚YEGメンバーによる「100年企業パネルディスカッション」「バレエ・ヒップホップダンス」「ボッチャ体験」「出店企業PR」を行いました。
3. （ビジネスお見合い大作戦2024（参加者同士1対1の商談会）
   希望者を対象に、1対1のお見合いを運営側が事前セッティングするビジネスお見合いを実施しました。
4. 専用WEBサイト作成による出店者PR
   出店企業を広くPRするために、専用WEBサイト（https://hiratuka-cci.or.jp/yeg2024/）を作成しました。

4．新規性（イノベーション）

1. 平塚YEGとして初の取組み
   平塚YEGとしてここまで大きなビジネスイベントを開催することは初めての取組みであり、地域を先駆けたイベントとなりました。
2. 一単会が他単会を広く巻き込んだイベント
   一単会から他単会に広く発信し参加を促し、出店者のうち約3割を他単会から出店いただいたという点で、新規性のある取組みとなりました。当日はもちろんのこと、出店募集の際に県青連、関青連等に積極的に参加しキャラバンを実施、プロセスにおいても信頼関係構築につながりました。
3. 出店者をサポート「お留守番サービス」
   当日、少人数で出店している事業者のフォローとして、出店者が他の出店者ブースに立ち寄れるよう、運営スタッフが一時的にブース運営を担当する「お留守番サービス」を実施、YEGメンバーならではの相互扶助による運営を行いました。
   実際にお留守番したメンバーの話では、他業種の事業内容を知ることができ、学びにつながったとの声を多く聞くことができました。
4. 出店PRのフォロー
   初めてこのようなイベントに出店する会員に対しては、運営スタッフが事前に相談を受け、ブース案などを一緒に考え、創意工夫のある出店を行うことができました。

5．成果（交流が生まれる効率性／交流から生まれるつながりの強さ）

先述のとおり本事業では信頼できる「YEG」会員同士のみを出店者としたことで、参加者は安心してビジネス交流することができ、平塚YEG内でお互いをより深く知り、互いのビジネスマッチングはもちろんのこと、会員内でお互いの事業を紹介し合える関係や理解が深まりました。
また、他単会からの出店を特に意識したことで、平塚YEGの枠を超えた交流につなげることができ、YEG活動のメリットを広く感じることができるイベントとなりました。
開催中には、各出店者のPR動画を撮影し、後日にも参加者同士が交流を持てるようにしました。

参加者に対するアンケート（事業直後）の結果、下記のとおりとなり、多くの出店者に、本事業に参加した成果を感じていただけたと思います。

アンケート結果

今回の成果について

• 商談が（ほぼ）成立しそうだ、売上につながった 15.6％
• 後日商談することができそうだ 24.4％
• 企業を知ることができた 48.9％
• 効果がなかった 11.1％

さらに後日には、本事業内で交流した平塚YEGの会員と狭山YEGの会長との間で新たな合同ビジネスプランが生まれ、前者は後者の了解の下、同ビジネスプランを日本YEGのビジネスプランコンテストに提出、さらに2名とも初めて日本YEGのビジネスEXPO（令和6年12月15日、小山市で開催）に出店されました。また、狭山YEGの会長は茂原YEGの会長とも交流を深め、茂原YEGの会員向けに自社の事業であるヨガのオンライン講義を実施されたともお聞きしました。
この他にも、本事業をきっかけに新たな商談がまとまった、商品を購入してもらえたなど、多数のマッチング報告を多数頂いており、たった1日のイベントでしたが、その中でもそれぞれが多くの成果を得られたのではないかと思います。
初めての取組みであり、会員全体に対する参加率を上げることは課題でしたが、今回の実績を広く周知することで、更に多くの方が参加するメリットのあるイベントとなると考えています。

7．まとめ

当日は天候悪化により一般参加者の来場は若干少なかったものの、その分出店者や会員同士の交流や商談が活発に行われ、有意義な時間となりました。
本事業は、平塚YEG全体のビジネス活性化に大きく寄与する事業となったと思います。この経験を今後の活動に活かすことで、地域、自社、そして経営者として更に発展できるきっかけとなり、それにより地域経済を私たちYEGが盛り上げ、牽引していく一助になったと強く確信します。

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