[福知山]第38回ドッコイセこども大会

「ドッコイセこども大会」は、今年で38回目を迎える当青年部最大の、そして象徴的な事業となっています。

元々は福知山の郷土芸能である「ドッコイセ踊り」を子どもたちに伝え、継承していくことを目的として開催されてきました。内容は踊り大会に出場する子どものチームを募集し、当日チームごとに踊り、それを審査し表彰を行うというものです。

しかし、継続していく中で、少子化や娯楽の多様化等の理由により参加者が減少し始め、盛り上がりを失いつつありました。また、福知山では例年この事業の前日に北近畿最大規模の花火大会が開催されていたこともあり、お盆期間は多くの人で賑わっていましたが、2013年に起きた花火大会露店爆発事故以降は花火大会が中止となったため、お盆期間に子どもたちや帰省客が集う機会が失われました。

そこで、平成29年に当時の会長や委員長たちが知恵を絞り、ステージライブや出店等で盛り上がりを生み出し、踊り大会への流れを作ることで来場者数5,000名を超える盛大なイベントとなり、花火大会の中止以降、賑わいを失った福知山に元気を取り戻し、お盆に多くの子どもや若者が集える場所を再び作ることができました。

その流れを受け継いだ第38回目となる今年度は、以下の部門を開催し、その結果を併せて記載します。

  1. 御霊公園内ステージでの子どものダンスパフォーマンス(日中)とアーティストライブ(夜間)
    (結果)ダンス:36チーム、ライブ:「nobodyknows+」・「寿君」
  2. 御霊公園内での出店
    (結果)出店数:40店舗(YEGブース6店舗、OB会員ブース1店舗を含む)
  3. 商工会館でのお化け屋敷
    (結果)来場者数:1000名
  4. 広小路通での水遊びエリア(日中)と子ども踊り大会(夕方)
    (結果)水遊びエリア来場者数:1000名、子ども踊り大会:30チーム
  5. 広小路通に面した駐車場での「京都版ミニ・ミュンヘンin福知山」
    (結果)来場者数:1000名

総来場者数:10000名

開催にあたり、担当委員会と検討した点と対策は以下の通りです。

  1. 多数の来場者が見込まれることと熱中症の危険があることから、雑踏警備や熱中症対策を徹底し、安全を最優先とすること
    (対策)外注の警備員と青年部会員で時間ごとの人の流れを想定し誘導した。また熱中症対策として、商工会館内にクーリングシェルターを設置するとともに、広小路通での水遊びエリアにバブルマシーンや水鉄砲を設置し、楽しみながら涼める場所を確保した。
  2. 例年御霊公園に人が留まることが多いため、広小路通や商工会館までの導線をつくること
    (対策)上記の水遊びエリアの設置やミニ・ミュンヘンの公園内ステージでの開催案内、お化け屋敷のお化け役が公園内へ出向いての誘客を行った。
  3. 長時間かつ広範囲での開催となるため、青年部会員の役割を明確化することと、来場者に飽きさせない工夫をすること
    (対策)準備段階から部門ごとに会員を割り振り、責任感の創出と内容の周知を図った。また、公園内ステージや広小路通を日中と夕方以降で内容を変えることと、上記2の導線をつくることで来場者の滞留時間を延ばした。

また、初の試みとして「京都版ミニ・ミュンヘンin福知山」を京都府からの委託事業として開催しました。内容は、ドイツのミュンヘン市で30年以上続く、子どもだけで運営する小さな仮想のまちづくりを開催することです。その目的は、少子化が続く中、若者と子どもが交流する機会を創出することで結婚や子育てに対するイメージを上げること、また子どもがまちづくりへの関心を高め、地域への愛着を深めることです。

春頃から京都府と協議を続け、5月~6月に小学4年生~中学2年生の参加者を募集、6月~8月に計5回のワークショップを開催してまちづくりの構想や仕事内容の決定、子ども市長の選出や通貨の作製を行いました。30名の募集に対し36名の応募があり、併せて京都市内の大学生5名に企画段階から参加していただきました。

ワークショップを通じて、青年部会員から「働く」ということのイメージを子どもたちや大学生に伝えたり、逆にまちづくりの発想を子どもたちからもらえたりしたことは、これまでの青年部活動ではあまり無かった新鮮な経験になったと考えています。

当日は初めての試みだったこともあり、どれだけの来場者に来てもらえるか心配でしたが、多数の子どもたちが訪れ、仕事をし、得た報酬で買い物や体験をすることで、まちづくりや働くということを想像してもらえたと思います。また、京都府知事や府議会議員、市長にも来訪していただき、YEGの認知を広げることができたと考えています。

ドッコイセこども大会についても行政や大学生、子どもたち等の関係人口を増やすことができ、お盆にかつての賑わいを取り戻す新たな一歩を踏み出すことができました。今後も当青年部は、地域を支える青年経済人の集団として、地域の課題を解決し、豊かな郷土を築くために行動していきます。

単会情報

単会名
福知山YEG
主催者名
福知山商工会議所青年部
事業ジャンル
地域貢献
事業名称
第38回ドッコイセこども大会
開催日時
令和6年8月12日(月)11時00分~20時00分
開催場所

福知山市内(御霊公園・福知山市商工会館・広小路通り)

詳細URL
https://www.fukuchiyamayeg.com/event-2024/ryokusai-2024
単会会員数
(事業開催時)
111人
事業参加会員数
91人
参加率
81%

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